バッテリー上がり救援 ハザードランプ消し忘れでバッテリー完全放電対応

03/02/2023

駐車場でハザードランプ消し忘れでバッテリー上がり 完全放電で車が無反応

車を運転するほとんどの人は、バッテリーを上げてしまった経験をもっているのではないでしょうか?

現時点で、JAFが公表している年間救援データの中で最新の2021年では過放電バッテリーによる出動件数が725,434件に上っています。
(出典 JAF救援データ 2021年度 
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/library/road-service-report/fy2021-year)

M-42アイドリングストップ用バッテリーそんな中、十分わかっているのに、駐車場で車を止める際にハザードランプを点灯したままにしてしまいバッテリーが完全放電になってしまいました。
駐車場でハザードランプを使用することはほとんどないとおもいますが、人間あわててしまっている時には、変な行動をとってしまうようです。

 

スケジュールが迫る中あわてていたことに加え、駐車場が思ったより混雑していたため、駐車区画確保の順番待ちを他の車に知らせる意味を込めて、普段はめったに使用しないハザードランプをつけていました。
そんな中、待っていた駐車区画の車が出発して、駐車ができた安心感とあわてている状態が重なりハザードランプを消し忘れてエンジンを切ってその場を離れました。

ハザードランプを点灯させる意味

ハザードランプは文字通りハザード(危険)を知らせるために点灯するランプで、危険のない駐車場では使用する意味はありません。

ハザードランプの法律上の使用規定は、道路交通法施行令 第18条(道路にある場合の灯火)の第2項と第26条3(通学通園バス)第2項に下記の通り記載されています。

第18条(道路にある場合の灯火)の第2項の抜粋

夜間、道路(歩道又は路側帯と車道の区別のある道路においては、車道)の幅員が五・五メートル以上の道路に停車し、又は駐車しているときは、車両の保安基準に関する規定により設けられる非常点滅表示灯又は尾灯をつけなければならない。 出典 電子政府の総合窓口(e-Gov)http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=335CO0000000270#214

第26条3(通学通園バス)第2項の抜粋

通学通園バスは、小学校等の児童、生徒又は幼児の乗降のため停車しているときは、車両の保安基準に関する規定に定める非常点滅表示灯をつけなければならない。 出典 電子政府の総合窓口(e-Gov)http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=335CO0000000270#286

駐車場に戻ると電源が全く入らない

車を離れてから8時間後に帰宅するために駐車場へ戻り、スマートキーでドアロックを解除しようとすると車は無反応。
まだ、バッテリー上がりとは考えておらず、セキュリティーアラームが鳴るのではないかと慎重にメカニカルキーでドアロックを解除して車内へ。
スタートボタンを押してみても無反応です。
室内灯スイッチやヘッドライトスイッチ、デフロスタースイッチ位置を確認しても問題なし。
(まさかハザードランプを点灯したまま車を離れたと考えていなかったので、ハザードスイッチは未確認。)
ブレーキを踏みこんでみても硬く感じ普段の感触とは違います。シフトレバーもロックしたまま動かせず。
車内は、真っ暗で何をしても無反応です。
この状態になってもバッテリー上がりと考えずヒューズが飛んだのかなど余計なことまで考えだす始末です。
この状態をみた同伴の知人は、冷静にバッテリ上がりを指摘しました。

バッテリー上がり救援といえば

バッテリーが上がってしまった時にできる緊急対応としては、以下の順になります。   

  1. JAFに加入していればJAFに依頼する。【*1】

  2. 自動車保険やクレジットカード附帯のロードサービスの契約があれば依頼する。【*2】

  3. なじみの車購入先のディーラーに依頼する【*3】

  4. 知人の車を救護車としてジャンプスタートを試みる【*4】

  5. ガソリンスタンドやロードサービス業者に、バッテリー上がり救援を依頼する。

【*1】JAF(ジャフ):年会費4,000円の会員制のロードサービスです。(入会時に入会金は必要です)
会員になると全国24時間・365日体制でロードサービスを提供してくれます。
 会員でない方でもロードサービスを依頼できますが、非会員扱いで有料サービスになります。
救援サービス後にはその場で入会できますが、救援サービス前には入会はできません。

【*2】救援回数に制限があったり、契約オプションとなっている場合があります。

【*3】トラブル対応は営業のチャンスでもありますので、ディーラー担当者に依頼すると大概は駆け付けてくれます。
ただし、ジャンプスタート後にバッテリー交換を勧める営業トークには注意が必要です。

【*4】知り合いの車を救護車にできるなら、ブースターケーブルで接続してジャンプスタートができます。
ただしブースターケーブルを車に積んでいる方はほとんどいないと思われます。
その場合は駐車場管理事務所などに用意している場合もありますので、確認してみましょう。 今回は駐車場管理事務所からブースターケーブルを借用できたので、ジャンプスタートをすることになりました。

バッテリー上がりジャンピング救援

バッテリー電圧測定まずは、バッテリー電圧を測定です。
電圧は、4.0Vで、バッテリー放電終止電圧10.5Vをはるかに下回っています。

ジャンピングスタート次にブースターケーブルを接続しジャンプ救援です。
知人の車と接続したとたん、ハザードランプ点滅開始です。
エンジンも始動し、ハザードライト消し忘れによるバッテリー過放電が原因と判明しました。

バッテリー上がり
ジャンピング手順

バッテリー上がりジャンピングスタート後

車種によっては、セキュリティーアラームセット状態でバッテリーが上るとバッテリー充電後警報装置が作動する場合がありますが、幸運にも今回は作動しませんでした。
バッテリーが上がるとカーナビが初期化(ホンダインターナビ)されます。
今回も、セキュリティーコード入力画面のままでしたので、グローブボックスに入れておいたセキュリティーカードに記載されているセキュリティコードを入力して回復です。

Bluetooth設定情報も消去されていました。

ハザードランプの消費電力

今回、バッテリー上がりを起こした車のハザードランプ(非常点滅表示灯)の仕様は、12V-21Wです。
単純計算で消費電流は、21W×4個=84W 84W÷12V=7Aになります。車のバッテリー容量は33Aでしたので、33A÷7A=5時間程度でバッテリーはあがっていたのでしょう。
普通、駐車場に駐車中の車のライトが点灯していると、消し忘れと判断して管理人に連絡する人が多いと思いますが、ハザードランプの場合は消し忘れと判断する人は少ないのでしょう。

バッテリー上がりジャンプスタート後の充電走行

バッテリー上がりジャンピング救援で、エンジンが始動したのでとにかく自宅までエンジンをきることなく走行することになりました。
ここで、気になったのがこの車がアイドリングストップ車ということでした。
信号待ちでアイドリングストップしてエンジンが再始動できないのではないかと、アイドリングストップ機能を停止させようとしましたがやり方が分からずそのまま走行することにしてスタートしました。
自宅までの距離は市街地の走行で約15kmで時間にして30分です。
途中信号待ちで何度かアイドリング状態になりましたが、アイドリングストップすることなく無事に帰宅できました。

バッテリー上がり救援 充電走行後のバッテリー電圧翌朝 エンジンは問題なく始動しました。バッテリーの充電が規定のレベルに達したのかアイドリングストップ機能も復活していました。
バッテリー上がりジャンピング救援した後、30分間の市街地走行で問題なく走れる程度まで充電されたようです。
後日、バッテリー電圧測定をしたところ、バッテリー電圧は12.40V にまで回復していました。

【参考】搭載バッテリーはM-42Rで、前回の車検では未交換の4年弱使用のバッテリーです。

完全放電後のバッテリーのその後

エンジン始動も問題なく、アイドリングストップも回復しましたが、徐々にバッテリー上がりの前兆が現れてきました。 夜間走行中に、カーナビの画面半分が暗くなってきました。さらに、ヘッドライトのON/OFFでカーナビの明暗が変化し始めています。 とりあえず、バッテリー電圧と比重を測定してみた結果が電圧12.19V 比重1.21の状態でした。(下図) バッテリー電圧と比重測定 これから冬に向かって気温の低下とともにバッテリー容量が低下することにそなえ、バッテリー充電かバッテリー交換です。 バッテリー上がり救援
全国24時間対応

レッカー移動
全国24時間出動