自動車保険レッカーサービスの制限を理解しておきましょう
自動車保険レッカーサービス利用時の注意
深夜時間帯で運転中に急にスピードが落ちて路上で動かなくなってしまったり、動くことが出来てもエンジンルームから異音がしてエンジンの警告灯が点灯したままでノロノロとしか動かなくなってしまうと慌ててしまいますね。
たいがいの人は危険を感じで安全な場所へ移動することを考えます。少しでも動かせる状態なら実際に動かしますよね。
うまくいけば路肩によせて交通のじゃまにならないようにできますし、近くにガソリンスタンドがあれば持ち込んで修理をしてもらうこともできますね。
深夜でも24時間営業のガソリンスタンドがあれば助かったとばかりに思わず駆け込んでしまうでしょう。
駆け込んだガソリンスタンドのサービスマンが親切で「点検して修理してみますから車はおいて今日は代車で帰ってください」などと言ってくれるとあとはまかせて安心して自宅へ帰ってしまいそうになります。
そんな時でも、帰る前にその後の自動車保険の利用のことを少し考えて行動しておきましょう。
安心して帰ってしまっていいの?
この状況の場合、このまま修理と車の保管をお願いして本当に帰宅してしまってよいのでしょうか?
もしこの後、駆け込んだガソリンスタンドで修理が完了できず、結局なじみのディーラーや別の修理工場へレッカー移動する必要がでてきた場合はどうなるのでしょうか?
ディーラーや修理工場へのレッカー移動時に自動車保険付帯のレッカーサービスは使えるのでしょうか?
答えはNOです。
このタイミングでは、ほとんどの自動車保険レッカー移動サービスは適用外で使うことができません。
この場合、なじみのディーラーや別の修理工場へのレッカー移動や代車費用は自分で負担することになってしまいます。
自動車保険レッカーサービスの適用範囲は、事故や故障現場から保険会社の契約指定修理工場やご自身(被保険者)が指定する修理工場までのレッカー移動になります。
たとえば、損保ジャパン日本興亜 THE クルマの保険ロードサービスでのレッカー移動は、下図のようになっています。
この図は、修理工場からのレッカー移動は適用範囲外ということを意味しています。
どうすればいいの?
故障や事故で車が自走不可となってしまった場合は、保険会社ロードサービスが使えるのであれば、受付窓口へ連絡して指示に従うのが一番スムーズな流れになり、ほとんどの場合に自己負担も発生しません。
事故や故障に備えてご自分が加入している自動車保険ロードサービスに関するサービス概要だけでも、ホームページ上で事前に確認しておくことをお勧めいたします。
勝手に近くのガソリンスタンドや整備工場に修理や保管を依頼する前に考えましょう
修理のためにガソリンスタンドや修理工場へ自力で移動することはお勧めしません。移動するにしても、安全のための緊急避難としての移動にとどめて置いた方が良いでしょう。
自動車保険コールセンターへの説明も、あくまでも故障で走行できなくなったので、修理目的ではなく安全確保のための緊急避難として車をガソリンスタンドまたは整備工場へ移動したことを強調しましょう。
その後、ディーラーや別の修理工場へ移動する必要が出てきた場合に、自動車保険レッカー移動サービスを利用できるかもしれません。
自動車保険レッカーサービスはあくまでも故障や事故現場から修理工場までの一次レッカー移動に適用になるものです。
最初に運んだ修理工場から別の修理工場やディーラーまでの二次レッカー移動には適用していないことを念頭に自動車保険ロードサービス窓口とお話しておくことをお勧めいたします。
JAF【*1】非会員や自動車保険ロードサービス未契約の場合
JAF非会員で「おとなの自動車保険」のようなロードサービスが特約オプションになっている保険で特約をつけていない場合などレッカー移動サービスが使えない場合は、24時間稼働当社受付センターまでお気軽にご相談 お問合せ下さい。
夜間でも、お客様に一番近いレッカーサービススタッフを至急手配いたします。
また、保険会社対応でも極力お客様のご負担の無い形での対応を心がけて対応を致します。
その他、代車手配、車両の預かり、廃車なども承っています。(エリア限定となりますので、ご用命の際は受付センターオペレーターまでご確認ください。)
【*1】
JAF(日本自動車連盟(ジャフ):入会金2,000円 年会費4,000円の日本最大の会員制のロードサービスです。
自動車保険ロードサービスが契約対象の車に対するロードサービスであるのに対し、JAFは加入会員に対するロードサービスになります。
JAFホームページ(http://www.jaf.or.jp/proceed/join/about/index.htm#fee)