防犯ガラス交換で空き巣被害を防ぐ|住宅侵入「ガラス破り」対策と割れた時の対応

08/15/2026

空き巣や侵入強盗への対策は、まず玄関・勝手口・窓を確実に施錠し、そのうえで窓の補助錠、雨戸・シャッター、防犯フィルム、防犯ガラスなどを組み合わせることが基本です。警察庁や政府広報は、住宅形態を問わず「無締まり」による侵入被害が多く、次いでガラス破りも多いと案内しています。

この記事では、窓ガラスが狙われる理由、60秒でできる防犯チェック、対策の優先順位、空き巣被害に遭った直後の行動、夜間のガラス交換・応急処置サービスへ伝える内容を整理します。防犯ガラスやCP部品は侵入に時間をかけさせるための対策であり、侵入を完全に防ぐものではありません。施錠、窓周辺の見通し、防犯カメラやセンサーライトなども含めて対策することが重要です。

Contents

なぜ窓ガラスを破って侵入されるのか

ガラス破りは、窓ガラスを破壊し、その穴から手や工具を入れてクレセント錠などを解錠する侵入手口です。政府広報オンラインでも、無締まりの次に多い侵入手段としてガラス破りが挙げられ、雨戸・補助錠・防犯フィルムなどの対策が案内されています。

参考:政府広報オンライン「空き巣や強盗から命と財産を守る 住まいの防犯対策」

窓が狙われやすくなる主な条件

  • 鍵をかけていない窓や、換気のため少し開けた窓がある
  • 1階、ベランダ、建物の裏側など、道路や近隣から見えにくい窓がある
  • 塀、植栽、物置、駐車車両などが侵入者の姿を隠している
  • クレセント錠だけで、補助錠や雨戸・シャッターがない
  • 窓ガラスやサッシに防犯性能を高める対策をしていない

「一般的なガラスなら必ず短時間で侵入できる」「ガラス破りがすべての住宅で最多」とは限りません。住宅の種類、窓の位置、施錠状況、ガラス・サッシの仕様によってリスクは異なります。

60秒で確認できる窓の防犯リスク診断

次の項目に当てはまるほど、窓まわりを見直す優先度が高くなります。日中と夜間の両方で、建物の外側から窓の見え方も確認してください。

  • 1階の掃き出し窓やベランダ窓に補助錠がない
  • 外出時や就寝時に、換気のため窓を少し開けたままにすることがある
  • 窓の外が塀・植栽・駐車場・隣接建物などの死角になっている
  • 雨戸やシャッターがない、または設置されていても使用していない
  • 窓ガラスが一般的な単板ガラスで、防犯フィルムや防犯合わせガラスを使用していない
  • 窓の近くに足場となる室外機、物置、脚立などを置いている
  • 防犯カメラやセンサーライトが死角を映していない
  • 過去に侵入被害や未遂があったが、窓・サッシ・鍵を見直していない

該当項目がある場合は、費用のかからない施錠確認や窓周辺の整理から始め、補助錠、防犯フィルム、防犯ガラスなどを順番に検討します。

ガラス破りを防ぐための対策と優先順位

1.すべての窓と出入口を確実に施錠する

最初に行うべき対策は、玄関だけでなく、勝手口、浴室・トイレの小窓、ベランダ窓、2階の窓まで確実に施錠することです。「短時間の外出だから」「2階だから」と無施錠にせず、在宅中や就寝中も必要な場所は施錠します。

警察庁は、住宅形態を問わず無締まりによる被害が多いと案内しています。ガラスを強化しても、別の窓やドアが開いていれば十分な対策になりません。

参考:警察庁「手口で見る侵入犯罪の脅威」

2.補助錠・雨戸・シャッターを組み合わせる

補助錠をクレセント錠から離れた位置に取り付けると、ガラスの一部を破っただけでは解錠しにくくなります。不在時や就寝時には雨戸・シャッターも閉め、窓への接近と破壊を難しくします。

補助錠は取り付け位置やサッシとの適合を確認してください。避難経路となる窓は、災害時に内側から開けられることも重要です。

3.防犯フィルムで既存ガラスを補強する

防犯フィルムは、既存ガラスの室内側へ施工し、割れたガラスが簡単に脱落・貫通しにくい状態をつくる対策です。ただし、製品の性能、施工範囲、施工方法、既存ガラスとの適合によって効果が変わります。

小さなフィルムをクレセント錠の周囲だけに貼る方法では、窓全体の防犯性能を十分に高められない場合があります。網入りガラス、複層ガラス、Low-Eガラス、型板ガラスなどは施工できない製品や熱割れリスクがあるため、ガラスとフィルム双方の仕様確認が必要です。

4.防犯ガラスへ交換する

防犯ガラスは、一般的に2枚のガラスの間へ強靱な中間膜などを挟んだ合わせガラスで、打撃を受けても貫通しにくくすることで侵入に時間をかけさせます。窓そのものを交換するため、既存ガラスへフィルムを追加する方法とは施工内容や費用が異なります。

  • 侵入に時間をかけさせる
    ガラスを割られても開口部をつくりにくくし、解錠までの時間を延ばします。
  • 飛散を抑えやすい
    中間膜によって破片が脱落しにくく、破損時の飛散軽減も期待できます。
  • 窓の条件に合わせて選ぶ
    透明・くもり、断熱性能などの選択肢がありますが、すべてのサッシや設置場所へ無条件に取り付けられるわけではありません。

既存サッシの溝幅、ガラスの厚み、重量、建物の防火・管理上の条件などによっては、サッシを含む工事や別仕様の検討が必要です。

5.CPマーク対象の防犯建物部品を確認する

CPマークは、官民合同会議が定めた防犯性能試験に合格し、「防犯性能の高い建物部品目録」に掲載されたガラス、サッシ、錠、シャッター、ウインドウフィルムなどに表示される共通標章です。

CP部品は侵入への抵抗力を客観的に評価したものですが、あらゆる条件で5分以上の抵抗や、侵入防止を保証するものではありません。製品名だけで判断せず、ガラスとサッシの組み合わせ、正しい施工方法まで確認してください。

参考:防犯性能の高い建物部品目録|住まいの安全|公益財団法人 全国防犯協会連合会

6.窓へ近づきにくい環境をつくる

防犯ガラスだけに頼らず、窓の周辺を明るく見通しのよい状態にします。植栽を整える、足場になる物を片付ける、センサーライトや防犯カメラを設置する、音の出る防犯砂利を使うといった対策を組み合わせます。

空き巣や侵入被害に遭った直後の対応

犯人がいる可能性がある場合は建物へ入らない

帰宅時に窓やドアの破損、室内の異変を見つけた場合は、犯人が残っている可能性を考え、安全な場所へ離れて110番通報してください。犯人を確認しようとして室内へ入ったり、追いかけたりしないでください。

空き巣や強盗の被害は110番の対象です。通報時は、何が起きたか、場所、気づいた時刻、犯人や不審車両を見たかなどを落ち着いて伝えます。

警察の確認前に片付けや修理を始めない

安全を確保した後も、警察の現場確認が終わるまでは、窓、ドア、室内の物、ガラス片などにできるだけ触れないでください。必要な確認が終わった後、保険会社や管理会社の案内に従って写真を残し、応急処置や交換を手配します。

賃貸住宅・マンションは管理会社へ連絡する

賃貸住宅の窓やマンションの共用部は、入居者の判断だけで仕様を変更できないことがあります。貸主、管理会社、管理組合へ連絡し、費用負担、指定業者、交換できるガラスの仕様を確認してください。夜間で連絡がつかない場合は、安全確保のための応急処置を先に行ってよいか確認します。

火災保険・家財保険の補償内容を確認する

空き巣被害による窓ガラスや建物の破損、盗難品は、契約している保険の補償対象になる場合があります。作業前後の写真、警察への届出情報、見積書、請求書、領収書などを保管してください。補償の可否や必要書類は保険会社へ確認します。補償例については、日本損害保険協会「犯罪に備える保険」でも確認できます。

夜間のガラス交換・応急処置サービスでできること

警察の現場確認後、割れた窓をそのままにすると、けが、雨風の侵入、再侵入などの危険が残ります。夜間でも、破片の飛散防止、養生、コンパネなどによる仮塞ぎ、採寸、交換用ガラスの手配について相談できます。

ガラス交換、割れたガラスの応急処置、鍵交換、防犯ガラス交換の案内
夜間も相談できるガラス交換・応急処置サービス

24時間受付と即時交換は同じではありません

24時間対応は電話受付を指します。作業員の稼働状況、現場までの距離、道路状況、ガラスの在庫、寸法、種類によって、到着時間や当日交換の可否は異なります。大型ガラス、網入りガラス、複層ガラス、防犯ガラスなどは、採寸後に製作・取り寄せとなる場合があります。

その場で交換できない場合は仮塞ぎを行う

交換用ガラスを用意できない場合は、危険な破片を適切に処理し、養生やコンパネなどで開口部を一時的に塞ぎます。応急処置は恒久的な修理ではないため、後日ガラス交換が必要です。

ガラス交換と鍵交換をまとめて相談できる

窓ガラスを割られたほか、鍵を盗まれた、合鍵の所在が分からない、玄関錠や勝手口が壊された場合は、ガラス交換とあわせて鍵交換も相談できます。被害を受けていない鍵を必ず交換する必要があるわけではないため、侵入経路や盗難物を確認して判断します。

住宅以外の大型・特殊ガラスも相談できる

戸建てやアパートの窓だけでなく、店舗入口、ショーウィンドウ、マンションのエントランス、オートロック扉、浴室、網入りガラス、くもりガラスなども相談できます。大型・特殊ガラスは、応急処置と採寸を先に行い、製作後に交換する流れが一般的です。

ガラス交換を依頼するときに電話で伝えること

状況を整理して伝えると、必要な資材や作業内容を判断しやすくなります。危険な場所へ近づいて寸法を測る必要はありません。安全な範囲で分かる内容だけを伝えてください。

  • 被害の状況
    空き巣被害、侵入未遂、不注意による破損、防犯ガラスへの交換希望など
  • 警察の確認状況
    110番通報済みか、現場確認が終わっているか
  • 建物と場所
    戸建て、賃貸、マンション、店舗、掃き出し窓、腰窓、玄関、浴室など
  • ガラスの特徴
    透明、くもり、網入り、複層ガラス、おおよその縦横サイズなど
  • 設置条件
    1階・2階以上の別、足場の有無、室内外から作業できるか
  • 希望する対応
    当日の応急処置、ガラス交換、防犯ガラスへの変更、鍵交換の相談など
  • 管理・保険の確認
    管理会社への連絡状況、保険会社から求められている写真や書類

空き巣対策とガラス交換に関するよくある質問

住宅侵入で最も多いのはガラス破りですか?

警察庁や政府広報の案内では、住宅形態を問わず無締まりによる被害が多く、ガラス破りはその次に多い侵入手段として示されています。まず施錠を徹底し、そのうえでガラス破り対策を組み合わせることが重要です。

防犯ガラスへ交換すれば、空き巣を完全に防げますか?

完全には防げません。防犯ガラスは破壊・貫通に時間をかけさせるための部品です。補助錠、サッシ、雨戸・シャッター、センサーライト、防犯カメラ、窓周辺の見通しなども組み合わせてください。

防犯フィルムと防犯ガラスは何が違いますか?

防犯フィルムは既存ガラスへ施工する方法、防犯ガラスは中間膜を挟んだ合わせガラスなどへ交換する方法です。費用、施工時間、対応できる既存ガラス、得られる性能が異なります。フィルムは製品と施工方法、防犯ガラスはガラスとサッシの組み合わせを確認する必要があります。

市販の防犯フィルムを自分で貼っても効果がありますか?

飛散防止や一定の補強効果が期待できる製品はありますが、貼ればすべてCP部品と同等になるわけではありません。防犯性能は、フィルムの種類、厚み、全面施工、ガラスとの適合、施工品質に左右されます。必要な性能を明確にして製品と施工方法を確認してください。

CPマークがあれば絶対に5分以上侵入されませんか?

保証されるわけではありません。CPマークは定められた試験に合格した目録掲載部品を示しますが、実際の侵入方法、施工状態、周辺部品など、あらゆる条件で5分以上の抵抗を保証するものではありません。

網入りガラスは防犯ガラスですか?

一般的な網入りガラスは、防火・飛散防止などを目的に金属網を入れたガラスであり、それだけで防犯ガラスとはいえません。防犯性能を高めたい場合は、建物の条件を確認したうえで、防犯合わせガラスなどを検討します。

空き巣被害に気づいたら、ガラス業者と警察のどちらへ先に連絡しますか?

警察が先です。犯人がいる可能性があれば建物へ入らず、安全な場所から110番通報してください。警察の現場確認が終わった後に、管理会社、保険会社、ガラス交換サービスへ連絡します。

夜間でもその場で防犯ガラスへ交換できますか?

防犯ガラスは採寸後の製作・手配が必要になることが多く、夜間にその場で交換できるとは限りません。破損当日は養生や仮塞ぎで安全を確保し、後日交換する場合があります。

賃貸住宅の窓を防犯ガラスへ変更してもよいですか?

貸主や管理会社の許可を先に確認してください。窓やサッシが建物側の設備に該当し、指定ガラスや指定業者が決められている場合があります。分譲マンションでも、窓が共用部分として扱われることがあるため管理規約の確認が必要です。

ガラス交換費用は火災保険で補償されますか?

空き巣による建物の破損が補償対象になる場合がありますが、契約内容、免責金額、被害原因によって異なります。修理前後の写真、警察への届出情報、見積書、請求書、領収書を保管し、契約先の保険会社へ確認してください。

24時間受付なら、深夜でもすぐ来てもらえますか?

24時間受付は、いつでも電話相談を受け付ける体制を指します。即時出動や到着時間を保証するものではありません。現場住所、破損状況、作業員の稼働状況、道路状況などを確認して案内します。

まとめ|窓の防犯は施錠と複数対策の組み合わせが基本

住宅侵入対策は、すべての窓・出入口を確実に施錠することが出発点です。そのうえで、補助錠、雨戸・シャッター、防犯フィルム、防犯ガラス、センサーライト、防犯カメラなどを、建物と生活状況に合わせて組み合わせます。

被害に遭った場合は、犯人がいる可能性を考えて建物へ入らず、まず110番通報してください。警察の現場確認後、管理会社や保険会社へ連絡し、割れたガラスの応急処置と交換を手配します。夜間や大型・特殊ガラスは、仮塞ぎを行って後日交換する場合があります。

窓やサッシの種類が分からない場合も、安全な範囲で破損場所とおおよその大きさを確認し、現地見積もりをご相談ください。

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