サイドガラス 側面ガラスの飛び石被害

09/27/2022

サイドガラス飛び石被害

フロントガラス程の頻度ではありませんが、サイドガラス(運転席側ガラス、助手席側ガラス)もフロントガラスと同様に飛び石などの飛来物や急激な温度変化で傷がついたり破損したりする場合があります。

サイドガラスは、フロントガラスとの構造・材質の違いにより傷やヒビが走るのではなく一気に破損します。

窓ガラスの技術基準の規定

道路運送車両法の保安基準が規定する車の窓ガラスは、1987年(昭和62年)以前は、前面ガラスも含め強化ガラスが認められていましたが、この年の改正で前面ガラス(フロントガラス)にあっては耐貫通性を持つ合わせガラスの採用がで義務付けられ現在に至っています。

車の窓ガラスの法的な規定は、保安基準第29条 細則告示 第1節39条 第2節117条 第3節195条 適用関係の整理 第26条 細目告示別付 第1節37条 第2節37条 第3節37条 に窓ガラスの技術基準として規定されています。
 出典:国土交通省ホームページ (http://www.mlit.go.jp/jidosha/kijyun/kokujitou_index.pdf)

前面ガラスには、合わせガラス または ガラスプラスチックの使用が義務付けられています

合わせガラスは、2枚以上の板ガラスをプラスチックを中間膜として接着したもので、損傷した場合でも中間膜によって破片の大半を飛び散らないようにした耐貫通性を持つガラス。

ガラスープラスチックとは、車外面を板ガラス、合わせガラス、強化ガラスとし車室側にプラスチックを装着したもの。

側面ガラス(サイドガラス)には強化ガラスの使用が認められています

強化ガラスは、板ガラスに熱処理を加えガラス表面に強い圧縮応力層を形成させ外力や温度変化に強くし損傷した場合でも破片が細片になるようにしたガラス。強化ガラスは衝撃により鋭利な部分の無い細片として粉々に飛び散ることにより、安全を保ちます。

車のサイドガラス(側面ガラス)は、フロントガラス(前面)と構造が違うので、飛び石を受けた場合一気に粉々になる場合が有ります。

車からの脱出時はサイドガラスを割る

フロントガラスとサイドガラスには、構造上の違いがあるので緊急トラブルでの脱出時には気をつける必要があります。

事故や近年の異常気象の影響による自然災害で緊急に車から脱出する場合、緊急脱出用ハンマーでフロントガラスを割ろうとしても割れません。割れるのは、サイドガラスやリアガラスなどの強化ガラス部分です。

国民生活センターでも、緊急脱出用ハンマー使用時の消費者へのアドバイスとして、

”フロントガラスをたたいても脱出できないので、フロントガラス以外のガラスをたたいて割る”

と記載してあります。

車サイドガラスは強化ガラス

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