カーバッテリーを理解して バッテリー上がりを防ごう

08/02/2026

あるとき突然のバッテリー上がり

バッテリー上がりの前兆に気を付けましょう
このごろ一回でエンジンがかからないことが多いな。
アクセルの踏み具合でヘッドライトの明るさが変わるのが気になるわ。
電動スライドドアの動きがこんな遅かったかな?

違和感がありながらも大きな支障もないので運転を続けていた そんなある日。

ハザードランプの点滅も多くの電力を費電します外出中にハザードランプを点滅させ停車していたら突然エンジンがかからなくなった。交通量の多い路上でバッテリーが上がってしまって大困り。
これに似た経験をされた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

今回の場合は、消耗して悲鳴を上げていたバッテリーに、ハザードランプ点滅による電力消費がとどめをさしてしまった様です。

※近年はバッテリーの高性能化により、前兆がほとんどなく寿命ギリギリまで稼働し、ある日「突然死」するケースも急増しています。

カーバッテリーは、充電と放電が行われます

バッテリー充電
モーターや灯火類等、電装品使用時に放電が行われ、走行時に発電機(オルタネーター)から充電されるカーバッテリーは、充電と放電ができる蓄電池(二次電池)です。

エアコンやオーディオをよく使用し、買い物や出迎えなどの日常的なチョイのり(短距離走行)で充電量が少ないと、バッテリーの蓄電量が不足します。その結果、エンジンスタート時に必要な電流を出力できず、エンジンがかからない状態(バッテリー上がり)になってしまいます。

日中の長距離走行で一時的にバッテリーの蓄電量が増えたように見えても、

バッテリー充電量 - バッテリー放電量 < エンジンスタート時に必要な電流

の状態に陥ると、バッテリー上がりでエンジンがかからなくなります。

バッテリーの充電

オルタネーター
バッテリーの充電は、オルタネーターと呼ばれる発電機により行われます。

オルタネーターは、エンジンの回転軸(クランクシャフト)とベルトでつながり、エンジンの動力エネルギーを電気エネルギーに変換します。

発電量はエンジンの回転数により変わり、軽自動車で50~60A、普通車で80~100A程度。
出力電圧は、12Vバッテリー搭載車でおよそ14V、24Vバッテリー搭載車で29Vです。

オルタネーター 回転数と出力電流

バッテリーの放電

バッテリーの放電は、灯火類やエアコンなどの電装品の使用による消費電力が発電量を上回った場合に行われます。

JAFホームページでは、電気消費量TOP5は以下のようになっています。

  1. エアコン
  2. ブレーキランプ
  3. リアデフォッガー
  4. ヘッドライト
  5. ワイパー

バッテリー上がり救援対応件数のピークは8月と12月の年2回ありますが、8月夏場のバッテリー上がり多発の原因は、エアコン使用過多による消費電力の増加が影響しています。

消費電力の実際

それでは、各電装品の電力消費は実際にはどれだけでしょうか?
メーカーや販売店により様々なデータが公開されていますが、電装品ごとの消費電力はおおよそ下記の範囲です。

  • エアコン 風量最大:15~18A / 風量低:6~8A(※送風時のブロアモーター回転に必要な電流)
  • ヘッドライト(ハロゲン) ハイビーム:8~11.5A / ロービーム:6~9.5A
  • ※現在は省電力なLEDヘッドライトが主流ですが、ナビやセンサー類など車両全体の電装品は増加傾向にあります。
  • リアデフォッガー(熱線):8~11A
  • フォグランプ:6~9A
  • ブレーキランプ:4~7A
  • ハザードランプ:4~8A
  • ワイパー:2~8A
  • 電動ミラー:2~3A
  • ウィンカー:1.8A
  • ルームランプ:0.8A
  • 【近年急増】ドライブレコーダー(駐車監視モード):0.2〜0.5A程度(※長時間作動によりバッテリー上がりの原因になりやすい)

エンジン始動時にセルモーターを回転させるために必要な電流は、100A~300A程度です。

電装品の使用過多により電流が多量に消費され、バッテリーの蓄電量がこれを下回ると、エンジンがかからないバッテリー上がりの状態になります。

カーエアコンの消費電力

一般的なガソリン車では、冷媒を圧縮するためのコンプレッサーの動力エネルギーは、エンジンとコンプレッサーをベルトで接続することで直接エンジンから伝達されます。
そのため、コンプレッサーによる電力消費はなく、カーエアコンの消費電力のほとんどは、車内に冷風を送り込むためのブロアファンの回転のために消費されます。

※ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)では「電動コンプレッサー」を採用しており、高電圧駆動用バッテリーから電力を供給する仕組みのため上記とは異なります。ただし、HVやEVであっても、システムを起動するための「補機バッテリー(12V)」が上がってしまうと車を動かせなくなります。

冬場の気温低下によるバッテリー上がりに注意

温度が低下してくるとバッテリー内部の化学反応速度が低下するため、内部抵抗が増加しバッテリー容量【*1】が低下します。

同時にエンジンオイルの粘度も増し、エンジン始動のためにクランクシャフトを回す力もより大きな力が必要となってきます。

これらの条件が重なり、冬場の低温時にはエンジン始動ができるだけの電流がセルモーターに供給されなくなり、バッテリー上がりの症状になりやすくなります。

【*1】バッテリー容量(Ah)は、JISやDIN規格では25℃、SAE規格では27℃時での容量を表示しています。

冬場に入る前にはバッテリー点検

最近エンジンがかかりづらい、ヘッドライトが暗くなってきたなどバッテリー消耗の兆候が見える場合や、過去にバッテリー上がりを起こしたことがある場合、またアイドリングストップ搭載車にお乗りの場合は、冬場に入る前にバッテリー点検をお勧めいたします。

バッテリー液(希硫酸)比重:1.28
バッテリー電圧:12.4V~13.0V

また、山間部のスキー場など寒冷地への旅行の際には、断熱仕様のバッテリー保護シートの使用を検討しましょう。

バッテリー上がり救援
全国24時間対応

Posted by Mixhost-operatorA